フランスの地方によって異なる郷土料理や名物料理を探訪しよう

フレンチでも人気のワインと合う料理

日本でも都道府県や地域によって特産品が異なり、様々な郷土料理があるように、フランスでも地域ごとの風土により、食文化の差や料理の志向などが異なっています。
フランス東部あるブルゴーニュ地方は日本ではロマネコンティなどの高級ワインの産地として知られ、毎年騒がれるボージョレ・ヌーヴォーもこの地域で醸造されています。
赤ワインの産地であるブルゴーニュ地方は、フランスきっての美食文化を持ち、エスカルゴをはじめ、赤ワインにも合うソーセージやマスタードなどの特産品も多いです。
これに対して白ワインの産地として有名なアルザス地方は、は、ドイツとスイスに国境を接するフランス北東部に位置し、ドイツの食文化の影響を受けながらも、独自の個性的な郷土料理が根付いています。
山間部にあたるためジビエをはじめとする肉食文化と、酪農によるチーズの製造が盛んで、フォアグラのパテやシュークルットなどの名物料理のほか、マンステールというウォッシュチーズが特産品です。

魚介が美味しいバスク

バスク地方はスペインとフランス両方にまたがる国境地域にあたり、海と山に囲まれた食の宝庫でもあります。
魚介中心の沿岸料理と、肉や野菜が中心の内陸料理に分けられていますが、沿岸料理では魚介料理をお米やじゃがいもと一緒に食べる食習慣があり、日本人に近い食文化が形成されています。
そのため、最近は日本人の間でもバスク料理に注目が集まっており、都内などを中心にバスク料理の専門店も登場しているほどです。
食の街としも有名で、トウガラシなどの特産品のほか、マグロもとれ、生ハムや羊乳のチーズなど製造されています。
辛みの強い赤トウガラシとマイルドな風味の青トウガラシの栽培が盛んな影響か、家庭料理では黒胡椒に替えて、パウダー状の赤トウガラシがよく利用されています。

日本でも人気を高めるガレット

女性の方なら、一度はガレットというフランスのクレープ料理を食べた経験や、日本でも増えている専門カフェなどに行ってみたいと思ったことがあるかもしれません。
ガレットはフランス北西部のブルターニュ地方の郷土料理で、海とのどかな田園風景が広がる地域で親しまれている、そば粉を使ったお食事クレープです。
地元では朝、昼、晩を問わず、食事として利用され、ハムやチーズや卵などを入れて食されます。
日本ではおやつのイメージですが、食事クレープとしてランチに提供するカフェも増えています。
ガレットには地域の特産品であるリンゴのお酒であるシードルを合わせて頂くのがおすすめです。

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